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· 宗教改革500年,ルター,聖書

マルティン・ルターの言葉(9/24)

9月24日

「あなたの道を主にゆだね、主に信頼せよ。彼はそれをなしとげられる。」 (詩編37:5)

 主は、しばしば最も賢い者の策を打ち砕き、それに反して、弱くさげすまれている者、すなわち、誰もが絶望しなくてはならないような者を起こして立てられる。そして、主は、私たちのために、詩編50編でお示しになったことを備えてくださるであろう。「苦難の日にわたしを呼ぶがいい。わたしはあなたを救おう。」なぜなら、何もかも失って打ち砕かれ、人が何の方策ももたず、すべてが損なわれて、「私たちは破滅して死ななければならない」と叫ぶそのとき、そこに神がおられて、言われるからである。「私はあなたが滅びることを望まない」と。

 それゆえに、私たちが最も善い賢明な策を巡らしたときにも、神を信頼すべきであり、また、知恵がわかず、人の援助が不足しているときにも、ためらわず、「私は全能の父である神を信じる」と言ってしめくくるべきである。彼は、最もすばらしい策を無に帰すことも、地獄に変えることも、また、最も軽んじられている策から天国を作り出すこともお出来になる。なぜなら、彼は全能の創造主であって、私は彼よりあまりに低く沈めば、彼は私を引き上げられ、私が彼よりあまりに高く座れば、私を引き下ろすことがお出来になるからである。

(『慰めと励ましの言葉ーマルティン・ルターによる一日一章』)

信じられなくなる時、それでも信じたい。「対話より圧力」はあなたを信じないという宣言にほかならない。キリストは私を信じてくださった。(N)