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英語読書会(2017年9月)

2017年9月の英語読書会では、Selma Lagerlöfの「Jerusalem Book Two “Hellgum”」の後半を読みました。

嵐の夜以来、まるで呪いに掛けられたように足腰が立たなくなり、生きる気力さえ失ったカーリンのところにヘルガムが現れた。彼女は、ヘルガムの考えには共感するところもあったが、どんな教えであれ、自ら進んで従っていこうという思いはなかった。そんなカーリンであったが、ふとした事件から再び立って歩けるようになる。その時ヘルガムの残していった言葉がよみがえってきた。「今日この家に救いが来るでしょう。」

次回は10月1日(日)は別の予定が入っておりますので22日(日)14時~16時からとなりますので、お間違えの無いように。「Book Two “The New Way”」を読みます。

強イングマールにはアナ・リサという娘がいた。彼女は長い間シカゴに住んでいて、そこでジョン・ヘルガムというスウェーデン人と結婚した。彼は固有の信条と教理を持つ小さな宗教集団のリーダーであった。強イングマールのところで行われた例のダンスの翌日、アナ・リサと彼の夫は父親に会うためにやってきた。

ヘルガムは長い間教区の中をあちこち散策して時を過ごした。彼は途中出会ったすべての人と交友を結んだ。彼は最初日常的な話題から始めるが、別れるときにはいつも彼の大きな手を相手の肩に置いて短い慰めの言葉や、警告の言葉を付け加えるのだった。

 強イングマールは義理の息子にほとんど会わなかった、というのもその夏は強イングマールと、学校からイングマール農場に帰ってきた小イングマールは、昼間は渓流に製材所を作ることでとても忙しかった。そしてその日は強イングマールにとって、製材所の設備が整い、最初の材木がブンブンうなりをあげて回る鋸によって白い板に仕上げられた誇るべき日であった。

 ある日の夕方、仕事から帰る途中の道で老人はアナ・リサに出会った。彼女はびっくりして逃げ出そうとした。強イングマールはこれを見て、家で何か良くないことが起きているんじゃないかと思って足を速めた。家に着いたとき、顔をしかめてちょっと立ち止まった。彼が記憶している限りでは、入り口の外にはバラの植え込みがあったはずである。それは彼がとても大切にしていたものであった。彼は誰にもその花をとったり、枝を折ったりすることを許さなかった。強イングマールは、そのバラにはいろんな妖精が住んでいると信じていたので、いつも優しく見守ってきた。だが、今、その木は切り倒されてしまった。もちろんそれは説教者、義理の息子の仕業だ、というのも、彼にとってその木はとても目障りなものだったのだ。

強イングマールは斧を持っていた。彼は小屋に入るときその手に斧をギュッと握りしめた。小屋の中にはヘルガムが、聖書を開いて座っていた。彼は目を上げて老人を突き刺すようなまなざしで見つめた。そして、今度は大きな声で聖書の続きを読み上げた。「お前たちは、『我々は諸国民のように、また、世界各地の種族のように、木や石の偶像に仕えよう』と言っているが、お前たちが心に思うそのようなことは決して実現しない。私は生きている、と主なる神は言われる。私は必ず、強い手と伸ばした腕と、溢れる憤りをもって、お前たちを治める。(エゼキエル20:32-33)」

強イングマールは一言も言わずに踵を返して小屋の外に出た。その夜は、彼は納屋で寝た。次の日、彼は小イングマールを連れて森に炭焼きに行った。彼らはこの冬をずっとそこで過ごすつもりであった。

ヘルガムは祈り会で2,3度彼の考えを話したことがあった、そこで彼が主張したのは真のクリスチャニティーとはなにかと言うことであった。しかし、ヘルガムはダグソンほど雄弁ではなかったので改宗者はいなかった。外で出会って、ちょっとした意味ありげな言葉を聞いたものだけが、彼は何か素晴らしいものを持っているのではないかと期待した。しかし、長い話をしようとすると重苦しく、平凡で退屈な話になってしまうのだ。

夏も終わりごろになると、カーリンは彼女自身に対して、全く意気消沈してしまっていた。彼女はほとんど話しもせず、一日中椅子に座って身動きもしなかった。彼女はもう誰の説教も聞きに行くことは無く、家に閉じこもって、自身の不幸について思いめぐらせていた。時々は、ハルバーに向かって、イングマールは神の道を歩いている限り恐れるものは何もないという父の教えを繰り返し言ったものだが、いまやそれすら真実ではないと思うようになった。

ハルバーは、なすすべもなく途方に暮れていたが、ある時、新しく来た牧師に話を聞いてもらったらと勧めた。しかしカーリンは、もう牧師の手助けは受けたくないときっぱりと断った。

八月の終わりのある日曜日、カーリンは居間の窓際の椅子に座っていた。農場は安息日で静まり返っており、彼女は眠気をこらえることはできなかった。頭は次第に胸元に落ちてきて、ついに眠ってしまった。

彼女は窓のすぐそばで人の話す声に目を覚まされた。それが誰であるかは見えなかったけれど、今まで聞いたこともないような力強く太い美しい声であった。

男は言った、「ハルバーさん、あなたには、多くの学者たちが見つけることが出来なかった真理を、私のような貧しく学のない一介の鍛冶屋が見つけたと言っても信じられないでしょう。」

ハルバーは聞いた、「どうしてそんなに確信を持って言えるんだい?」

「あれはヘルガムがハルバーと話しているんだわ。」カーリンはそう思って窓を閉めようとしたが、窓には手が届かなかった。

ヘルガムは続けた。「あなたも知っているように、私たちはもし一方の頬を打たれたら、もう一方の頬も差し出さなければなりません。このように私たちは悪魔や、そのたぐいのものに逆らってはいけないのです。しかし、そのようなことには誰も耐えることはできないのです。あなたがしっかり見張っていないと、人はあなたから家や家庭を盗んだり、ジャガイモを盗んだり、小麦を運び去ったりするのです。彼らはあなた方からイングマール農場を全部取り上げて行ってしまいますよ。」

「そうかもしれない」ハルバーは同感した。

「そうなると、キリストが何を言おうと空に向かって言っているようなもので、意味のないことになってしまうじゃないですか。」ハルバーは言った、「あんたの言いたいことは何なんだ?」  

ヘルガムは続けた、「そこでちょっと考えてほしいんだけど、もし我々のキリスト信仰が完全に守られるようになったとする。そこでは、盗む人はいない、人殺しや、寡婦や父親のいない者に悪事を働く人はいない、もちろん、誰ももう隣人を嫌ったり、いじめたりはしない。皆が良い信仰を持っているので、誰も悪事を働こうとする人はいない。」

ハルバーは物憂げに言った、「あるべき姿じゃないものはいっぱいあるんだ。」それは少し眠たげで、全く興味がないような言い方だった。

「ここに壊れた脱穀機があるとする、そうするとあなたはどこが悪いか見つけようとするでしょう。どこが壊れているか見つかるまで休むことは無いでしょう。しかし、もしあなたが人々をクリスチャンライフに導くことを難しいと感じたとき、あなたはキリスト教そのものについて、何がおかしいのか見つけようとは思いませんか。」

ハルバーは言った、「わたしゃキリストの教えに何か落ち度があるなんて信じられませんがね。」

「そうです。それは初め疑う余地もなく正しかったのです。しかし、手入れが悪くてちょっとさび付いてきたようなのです。どんな素晴らしい機械でも、どこかにガタが来ると、それがほんの小さながたであっても、機械全体が瞬時にして止まってしまう。」

彼は何かいい言葉とか証明するものを探しているかのようにちょっと間を置いた。

「そこで、私が数年前に私に起こったことについてお話ししましょう。」彼は再び話し始めた。

「その時、私は生まれて初めて教えに従って生きていこうと思いました。そしたらどうなったと思いますか?私はその時、ある工場で働いていました。私の仕事仲間は、私がどんな男か知ると、私の仕事の持ち分に加えて彼らの仕事もたっぷり私に押し付けてくるようになりました。そして、ありがたいことに仲間の一人が盗みを働いたとき、彼らは共謀してその罪を私に着せたため、私は職を失いました。私は捕えられて刑務所に送られました。」

「そんな悪人に遭遇するなんて普通じゃないね。」ハルバーは冷たく言った。

「その時私は思ったのです。もしこの地球上に自分一人しかいなくて、他の誰ともかかわりがなかったとしたら、クリスチャンであることは難しいでしょう。正直言って私にとって刑務所生活は楽しかった。なぜなら、誰にも邪魔されずに、誰にも気兼ねすることなく、一人で正しい生き方を送ることが出来たから。しかししばらくすると、こんな風に一人で正しい生き方をすることは、穀物を入れずにうすを回すようなもので、何の苦もなくできることだと思うようになった。神がこの世にたくさんの人を存在させたのは、彼らが互いに助け合い、慰めあって生きるためであり、脅しあうためではないに違いないと。だから私は、サタンがバイブルから何かを取り去って、クリスチャニティーが破滅するように仕掛けたに違いないという結論に至ったんだ。」

「しかし、サタンがそんな力をもったことはなかっただろう」ハルバーは言った。

「ありますとも、彼はこんなことを言ったよ。クリスチャンライフを送るものは互いの中に助け手を探さなければならない。」

ハルバーは敢て返事はしなかったが、カーリンは同意するようにうなずいた。彼女は彼の話を一言も聞き洩らさないように注意深く聞いていた。

ヘルガムは続けた、「刑務所から出てすぐ古くからの親友を訪ねて、自分が正しい道を歩めるように助けてほしいと頼みました。そしてなんと、二人でそれを始めるとすぐにそんなことが簡単にできるようになりました。しばらくするとすぐに第3、第4のグループが参加するようになり、ことはますます楽に運ぶようになり、今では30人がシカゴの家で一緒に暮らすようになりました。私たちは共通の価値観を持ち、お互いに分け合っています。私たちはお互いに他人の生活を見守っており、そこにはいつも偏りのない平等な正義があります。私たちはお互いにキリスト的なやり方で接しており、一人が他の人の親切を非難するようなことは無いし、相手を卑下して踏みにじることもありません。」

ハルバーが何も言わないので、ヘルガムは確信を持って話を続けた。「あなたもご存じのとおり、何か大きな事をしようとするとき、誰か助けてくれる人と盟約を結ぶ。例えばこの農場をあなたは一人で切り盛りすることはできない。一つの工場を立ち上げようとするときはあなたの指示で動く組織を作らなければならない。鉄道会社を作ろうとするならば、どれほどの人員を雇わなければならないかを考えなければならない。」

「この世で一番難しいのはクリスチャンライフを生きることだ。ましてや他人の助けなしに独力で成し遂げることなんて出来っこない。そんなことは初めから不可能だと分かっているから、やってみようともしない。しかし私たち、私とシカゴで仲間になった者達は、その道を見つけたのです。私たちの小さな集団は本当に天から与えられた新しいエルサレムです。それは、初期のクリスチャンたちに与えられた聖霊の賜物が私たちにも与えられたことからもわかります。私たちの仲間のある者は神の声を聞き、またある者は予言をし、またある者は病気を治します。」

「あなたは病気を治すことが出来るんですか?」ハルバーは真剣な顔つきで聞いた。

ヘルガムは答えた。「はい、私を信じてくれる人なら直すことが出来ます。」

「子供の時に教えられたことと違うことを信じるのは難しいからな」とハルバーは考え深げに言った。

「そうではありますがハルバーさん、あなたはすぐに私たちの新しいエルサレムの建設に全面的に協力するようになると信じていますよ。」ハルバーはきっぱり言った。

その後しばらく静寂が続いた後、カーリンはヘルガムがさようならを言うのが聞こえた。

まもなくハルバーが部屋に入ってきた。カーリンが開いている窓の傍の椅子に座っているのを見て言った。「ヘルガムの言ってたこと全部聞いていたよね。」

「ええ」

「誰でも彼を信じてくれるなら、その人を癒すことが出来るって言っていたよね。」

カーリンはちょっと顔を赤らめた。この夏いろいろな人の話を聞いたが、ヘルガムの話が一番いいと思った。彼の教えはある意味、健全で実践的であり、それが彼女の良識と共感するところがあった。そこには労働と奉仕があったが、彼女にとって何の意味もない単に感情に訴えるようなことは何もなかったからだ。しかし、今やそのことすら認めたくなかった。もうこれ以上いろんな説教者の話を聞くまいと決心したからだ。だからハルバーに言った。「私は父の信仰だけでもう十分よ。」

2週間後、カーリンはまた居間に座っていた。秋が始まったばかりだった。風が家の周りを吹きまわっており、暖炉では火がパチパチと音を立てて燃えていた。家の中にいるのは、彼女と、歩き始めたばかりの1歳になる娘だけだった。子供は母親の足元の床の上に座って遊んでいた。

子供を見ながら座っていると、ドアーが開いて、真っ黒に日焼けして、目つきが鋭く、たくましい腕の男が入ってきた。カーリンは、その男が声をかけてくる前に、それはヘルガムだと思った。

男はちょっと間を置いて、ハルバーはいるかと尋ねた。カーリンは、夫は町の会合に行ったが、もうそろそろ家に帰ってくるだろうといった。ヘルガムは座って、カーリンの様子をちらちらと覗った。しばらくして彼は言った、

「どこか具合が悪いと伺ってましたけど。」

カーリンは答えた、「もう半年も歩けないんです。」

「私はあなたの為にお祈りして差し上げようと思って来たんですけど」とヘルガムは申し出た。

カーリンは目を閉じて自分の中に閉じこもった。

「お聞きになっていると思いますが、私は神の恵みによって病気を治すことが出来るんです。」

婦人は目を開けて、そんなことは信じられないという顔をした。「私のことを気にかけていただいてありがとう。だけど、あなたには私を助けていただくことなど出来ませんわ。私はそんなに簡単に信仰を変えることはできませんもの。」

「神様はきっとお助けくださいますよ。だってあなたはいつも真っ直ぐな生き方をしていらっしゃるから。」

「でもこのことについては神様にお助けいただけるほど真っ直ぐではないと思いますわ。」

しばらく時を置いてヘルガムは彼女がこの苦悩について何か思い当たることは無いかと聞いた。「カーリン奥様、どうしてあなたにこの苦悩が課せられたのか、ご自分で考えたことがありますか。」

カーリンは答えず、さらに自分の中に閉じこもったようであった。

ヘルガムはさらに続けた、「何かが私に告げたのです。神様はご自分の栄光を現すためにこのことをなさったと。」

これを聞いてカーリンは怒りだした。そして両頬に真っ赤な斑点が現れた。彼女はヘルガムがこの病気について、単に彼が奇跡をおこなう機会を与えるために彼女に与えられたと考えていることに腹がたった。

説教者はすぐに立ち上がってカーリンの所に行った。彼の大きな手を彼女の頭に置いて尋ねた。「あなたは私に祈ってほしいですか。」

カーリンはこの瞬間、生きる力と健康が体の中を突き抜けていくように思った。しかし、その男があまりにも押しつけがましかったので、怒ってその手をはねのけ、殴らんばかりに自分の手を挙げた。彼女の怒りは言語を絶するものであった。

ヘルガムはドアのところまで引き下がった。「人は神様の下さる援助を拒否しないで、感謝して受け取るべきです。」

「その通りですわ、神様が下さるものはちゃんと受け取らなくちゃいけませんわ。」カーリンは言い返した。

「私の言うことを覚えておいてください。今日この家に救いが来るでしょう。」男は宣言した。

カーリンは返事をしなかった。

「救いが得られたら、私のことを思い出してください。」と言い残して男は出て行った。

カーリンは背筋を真っ直ぐに伸ばして椅子に座っていた。頬は相変わらず真っ赤に燃えていた。そしてつぶやいた。「私は自分の家の中ですら平安が得られないのかしら。近頃いろんな人が神様を見たと言っているのに変だわ。」

突然カーリンの子供が立ち上がって暖炉の方に向かってよちよち歩き出した。赤く燃える炎に興味をそそられて、子供は歓喜の声を上げて、その小さな足で一心に炎の方に向かって歩いて行った。

カーリンはその子供に「戻ってきなさい」と叫んだが、子供は母親の言葉に意も介さず暖炉によじ登ろうとしていた。何度も転びながら子供はやっと火の燃え盛る火床に到達した。

「神様助けて!」カーリンは叫んだ。近くに誰もいないのをわかっていたが、助けを呼んだのだった。

少女は笑いながら火の上に身をかがめていた。突然燃えさしが転がり出てきて、少女の黄色いフロックコートの上に落ちた。カーリンはすぐさま立ち上がり、暖炉の所に駆け寄り、子供を腕の中に抱き上げた。子供の服から火の粉を全部払い落し、彼女の赤子がどこもけがをしていないことを確かめ終わるまで、彼女自身に何が起きたのか気が付かなかった。彼女は確かに自分の足で立って歩いたのだ、そしてこれからも歩けるだろう。

それは、カーリンがこれまでに経験したことのないほど大きな精神的目覚めであり、また同時に大きな幸福感であった。彼女は神の特別な計らいと守りの中にあり、神自身が聖なる男を彼女の家に遣わし、彼女を力づけ癒してくれたと感じた。

その秋、ヘルガムはしばしば強イングマールの小屋の小さな玄関に立ち、あたりの景色を見渡していた。周囲の景色は日に日に美しくなっていった。地表は今や金色に輝き、全ての広葉樹の葉は明るい赤か黄色に変わった。あちらこちらに広がる森の縞はそよ風に揺られて金の海のように波打っている。モミの木の暗い影に覆われた丘では、あちこちに点々と黄色がちりばめられている。それらは松やトウヒの間に根を張った広葉樹だ。

 みすぼらしい灰色の小屋ではあるが、明るく照らされると、光と輝きを放ち、このみすぼらしいスウェーデンの風景を驚くほど美しいものに変身させる。全ての物が驚くほどの金色に染まり、まるで太陽の表面のようになる。

ヘルガムはこの景色を見ながら考えた。神がその栄光をこの地に反映させる時が近づいた、そして、夏の間に蒔かれた真理の種子が正義となって黄金色の収穫となるのだ。

すると不思議なことにある日の夕方、ティムズ・ハルバーが小屋にやって来て、ヘルガムと彼の夫人をイングマール農場に一緒に来てほしいと招待した。

到着してみると、全てが聖日のように整えられていた。カバノキの落ち葉はきれいに掃き取られ、普段は庭のあちこちに散乱している農機具や荷車は見えないところに片付けられていた。

「きっとたくさんのお客さんが来ているんだわ」とアナ・リサは思った。その時ハルバーが玄関の戸を開けて彼らを中に入れた。

居間は人で一杯だった。彼らはみな壁沿いのベンチに座って、厳かに期待に満ちていた。ヘルガムにはそれらが教区のリーダー的な人たちであることが分った。最初に目に留まったのはリュング・ビヨルン・オロフソンとその奥さんのマーサ・イングマールソン、またブレット・グンナーとその奥さんであった。そして、クリスター・ラーソンとイスラエル・トマソンとその奥さんたち、これらは皆イングマール家の人々だ。それからヘックマット・エリクソンとその息子のガブリエル、評議員の娘のグンヒルド、それから他にも何人か。総勢で20人ほどの人が集まっていた。

ヘルガムとアナ・リサがみんなと握手して回っている時、ティムズ・ハルバーが言った、

「私らは夏にヘルガムさんが言っていたことをよく考えてみようと思ってここに集まっている。ここに居るほとんどの者は、古くからの家族に属する者達で、みな神の道を歩むことが願いだ。もしヘルガムさんが私らを助けてくれるというなら、私らはあんたについていくつもりだ。」

 翌日、イングマール農場で新しい教派が生まれたというニュースが、野火のように教区全体に広がった。それは、これこそ正しい真のクリスチャニティーの理論を具体化させるものだというものであった。

(by Hide Inoue)

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