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· ルター,宗教改革500年,聖書

マルティン・ルターのことば(10/8)

10月8日

「こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか」 (ヘブライ人への手紙12:1)

 それは、私が聖餐に与ろうとして出かけたあの日、この日に、数回起こったことである。その日になると、そのような敬虔な気持ちがなくなっていたり、さもなければ差し支えが起きたり、また、自分にその準備ができていないと感じたりして、私は、「さて、一週間後に与ることにしよう」と言ったのだった。一週間後になると、先週と全く同様に、差し支えがあり、不都合であることに気づいた。「さて、やはりまた来週、与ることにしよう」。このような週が、私には何週間にもなってしまい、私はここから抜け出したらよかったのに、抜け出せなくなった。

 しかし、神が私に恵みを与えてくださって、それは悪魔のいたずらであると分からせてくださったとき、私は言った。「サタンよ。私たちがそれを望んでいるというのか。それならたっぷり一年間は、お前の都合も私の都合もいっしょにして(聖書から)離れているところだった」と。こうして、私は押し分けて通り抜け、さらに突き進んだ。それも数回は告解をせずに(普通はそんなことはしないのに)。悪魔に逆らうためである。(『慰めと励ましの言葉ーマルティン・ルターによる一日一章』)

サタンかどうかはわからないけれども、理由をつけて自分を優先しそうになる。神がつながってくださる。離れなくてよい。(N)